リーマンパラレル第11話。
タイトルはいつものように33のお題からお借りしてます。
前回に続き百合コレ第3弾。そして百合最終を飾るのはカマバッカのキャンディーズとサンジです。
愛すべきキュートなオカマ達とサンジがくんずほぐれつ、ただひたすらサンジが嫌がっているというサンジ苛めなSSとなってます。
登場人物は主人公がサンジ、そして無邪気なキャンディーズ、ゾロ、そしてウソップ。
注意点は、エロが乳首責めと亀頭責めでの潮吹き、そして会陰責めといつものようにSM臭いという。とても楽しそうなオカマたちに比べ、サンジもゾロもウソップも、誰一人しあわせではありません。
そんなんでよければスクロールOK?本誌派なのでネタバレもあるよ?
厳しいのである
1 梅の香る坂道
そこは緩やかな上り坂だった。
何度となく通ったことのあるこの道は、駅前の繁華街から少しはなれた場所にある。駅から15分も歩くとまわりはすっかり閑静な住宅地となり、道の両側は手入れの行き届いたいろいろ樹木が並び、もう少し先まで足を延ばせば広い河も流れている。
道を歩きながら、ふと、あたりの空気に匂いがあることに気づいた。
「ロウバイか」
澄みきった冬の青空を眩しそうに仰ぎ、ウソップが呟いた。
冷たい風がどこからか梅の香りを運んでくる。それは小さな春の匂いだ。
足を止め、ウソップは視線を道の先へと向けた。もう少し歩けばサンジのマンションに着く。
手にはこの前カヤと一緒にいった旅行土産と、そしてくる途中で買った菓子がある。ちょっとばかり名の知れた洋菓子店はいつも女性で繁盛していた。そこでプリンを3つ買った。自分とサンジと、そして当然のような顔して居座っているに違いないゾロの分である。
次第に薄らぎゆく春を惜しむかのように、長い鼻をクンと鳴らし、ウソップは足先を速めた。
2 その手に小さな赤い実を
――めた。
覚めたわ。
ほうら、目が覚めたわよ。
小鳥のように楽しそうな囀りが聞こえる。その声に誘われ、サンジは薄く目を開いた。
青よ。
青だわ。
海のようにきれいな青い目ね。
だが小鳥にしては声がやたら野太いのはどうしたわけか。よくよく聞けば可愛さが微塵も感じられない。そして、自分は目を開けているつもりなのに、やけに視界が悪いのはどうしたことだろうか。
サンジが目を擦ろうとしたら、その手首をいきなり掴まれ、上へと持ち上げられてしまった。
「え?」
腕が拘束されている。驚いてとっさに抗おうとすると、
「駄目よん。はい、お手はこっち」
そのまま固定され、そして気づくと目の前いっぱいに得体の知れない生き物がいた。物体が予想外に大きく、どうやら全体が把握できなかったようだ。
「…誰だ?」
するとそれがニッと笑って、
「いやーーーーん。彼から名前訊かれちゃったわーーー。どうしましょーーー」
くねくね身を捩ったかとおもうと、
「オードリーよ覚えておいて」
バチンとウインクした。
すると他の物体が拗ねたような声で、サンジの耳元で次々と意味不明のことを囁いた。
「わたしは?」
口を尖らせ、
「わたしには名前を訊いてくれないの?」
「わたしの名前は?」
「んもう」
「いじわるね」
「ほんと、男の子っていじわるだわ」
次々に不満を口にすると、
「ねえ、だったら、彼も乙女にしちゃいましょうよ」
「そうね」
「そうね」
「そうしましょう」
「乙女はみんな可愛くて優しいの」
「いじわるなのは男の子だけ」
そういって、スルッとサンジの首からネクタイをはずした。
「ん?」
わけがわからないまま、次に上着を脱がされ、
「なに?」
されるがままのサンジに、
「ひとつ積んでは父のためー」
抑揚のない何やら不思議な呪文のようなものを口ずさみながら、
「ふたつ積んではかか様とー」
ひとつふたつとシャツのボタンを外し、
「みっつ積んではふるさとのー」
またボタンを外して、そうしているうちにシャツの前が全部開けられ、
「えいっ」
と、太い声とは裏腹なやたら可愛らしい掛け声で、何故かスーツの下まで剥ぎ取られ、そしてサンジが大声で叫んだ。
「だあああああ!なにしやがんだクソオカマあああああああああ!オロスぞ!!」
彼女たちは顔を見合わせ、クスクスクスクス肩を揺すらせ楽しそうに笑った。みんな何故か一様に大きな顔だ。
「オカマじゃないわ」
「ニューカマーよ」
「おバカね」
そう主張する彼女たちの口のまわりや顎の髭剃り跡が青い。真夏の芝よりも青々しい。
「ねえ、あなたもそうでしょ?」
「…何が?つうか、なんで俺は脚が動かねぇんだ?クソッタレ。てめぇら、俺に何かしやが…」
「ダメダメ」
罵るサンジの唇にそっと指をあて、
「乙女がクソとか」
「てめぇらとか」
そんなこといっちゃダメダメ、と、赤く巨大な唇を目の前に近づけた。
「うわっ!」
食われるのかと、驚いたように慌てて顔を背けるのを見て、「あらん。フラレちゃったみたい」残念そうに呟き、今度は指でサンジの胸を突いた。
「んもう、いじわるね」
指が素肌を突く。
「男の子はいじわるぅ」
と、何本もの指が、キャッキャはしゃぎながら平らな胸を、そして乳首をも突いた。
「やめっ!さわんなアホ!きしょっ!やめんかあああああああ!!!」
サンジがまた怒鳴った。
だからと、彼女たちは簡単に手を引っ込めたりはしない。それがなんだといわんばかりに、執拗に胸や腹を突き、そうしてるうちにオカマの一人がサンジを背後から少しだけ上半身を起こした。
大きな身体ですっぽりと抱きかかえるようにして、そしてシャツの前を広げ、その胸を撫でた。
「いくら撫でても胸なんかねぇぞ。アホかっ」
「あら、あなたもそれで悩んでいるのね。実はね、わたしも胸がないの…。早く大きくならないかしらって、毎日自分で揉んでいるんだけど全然ダメ。乙女の悩みは切ないわよねぇ…」
ふうと溜息つくと、
「ドアホッ!てめぇと一緒にす…」
サンジがまた怒鳴るのを無視して、いきなり胸の小さな肉芽を摘んだ。
大きな手で胸を覆い、太めの指先でギュッと掴まれ、サンジは「ひっ!」と小さな悲鳴を上げた。
「教えてあげるわぁ。特別よぉ。あのね、おっぱいにはちっちゃな秘密が隠されているの。そう、ここは乙女のスイッチ。大切な愛のスイッチ。ポチッと押されると愛の泉が湧くの、だって乙女ですものー」
だからこんなに柔らかくちゃダメダメと、指に挟んだ乳首をぐりぐりと揉み扱く。
きゅっと摘んでは押し潰し、今度は乳暈ごと引っ張りだすと、その先を他のオカマの指が手伝うように引掻く。
「…っ、やめっ!!」
再び指の腹でギュッと潰され、身体を強張らせ痛みに耐えるとまた引っ張り出す。それを何度を繰り返し、赤く充血しつつあるその先端を指の腹で強く押した。
気まぐれな指先が乳暈をやさしく愛撫する。突起の周辺を丁寧に指でなぞり、そして触れそうで触れない、そのせつなさにサンジは顔をそむけた。
少しでも感じてるなど絶対に思われたくないと、顔をそむけ、
「き、気持ち悪ぃっ…!」
身を捩るサンジの耳元でクスクスとオカマが笑った。
囁くような低い声で、
「嘘ぉ。嫌じゃないくせにぃ。だっておっぱいすっごく硬くなってるぅ」
いい終わるよりも早く乳首を指先で強く弾くと、サンジがブルッと身を震わせた。
「――っ!!」
苦痛に歪む顔を持ち上げ、顎を撫で、頬をそっと掌で覆うと、真っ赤に塗られた唇が大きく割かれ、オカマがニィーーーーと笑った。まるで地獄の釜があいたかのような、壮絶な微笑みだった。
3 乙女道はころがりそうな下り坂
「…んもう、さっきからそこばっかり弄って」
「アンタ、自分がいくらおっぱいスキーだからってしつこいのよぉ」
「そうよぉ」
「なんだかんだいって、自分だけ楽しんでるんじゃないのぉ」
「いいから替わんなさいよっ」
他のオカマが口々に文句を言い出した。ブーブーブーブー、アヒルのように口を尖らせブーイングの嵐だ。
「おだまりっ!こういうのは年功序列でしょ!」
そして、
「だって気持ちいいものしょうがないわよぇ?おっぱい気持ちいいわよねぇ?」
と、サンジの赤くなった耳元で囁き、しれっとした顔でまたさらに捏ねる。
「年功序列って、ようするにババアってことじゃない?」
「ババア?うふふっ、ジジイじゃなくて良かったわね」
オカマたちがクスクス笑う。
「誰がババアだっ!とかいってる間に下がすっぽんぽんって…、ったく情緒にないパンツの脱がし方ねっ!!」
足を軽く開かされたまま、その中心で半分勃起したものが頼りなげに揺らいでいた。
「いやあーーーーん、かぁわあいぃいっ!」
半勃になったものを見て、オカマがぶりっと身をくねらせるとサンジが血相を変えて怒鳴った。
「…か、か、可愛いだあ?オローーーーースッ!ふざけんなーーーーっ!!そんなこと抜かしやがったのは、どっ、どこのどいつだっ!」
怒りのあまり声が震えた。
三枚にオロスべし、そう判断したサンジは心を込めて蹴ろうとしたがやはり下半身が動かない。見えない重石があるかのように、ピクリともしなかった。
縛られているわけではないのに、そんな形跡すらどこにもないのに、まるで麻痺してしまったかのように脚が全然動かないのはどうしたわけか。
「バカね。乙女に可愛いはただの褒め言葉でしょ。ずば抜けて小さいとかじゃないから心配ないわよぉ。普通よ普通」
といわれても、安心できるわけではないし、取ってつけたように普通とかいわれてもたいした慰めにもならないのではないか。ずば抜けて小さくはないと、その真の意味を考えるのがサンジは恐ろしかった。
すると別のオカマが半勃になったものを摘まみ、
「そうよ。大きさの問題じゃないから大丈夫。でも可愛いのはほんと。この色とか」
軽く撫でて、
「濡れ具合が」
キュキュッと搾りあげると、先から透明な液体がじわっと滲んできた。
「うわっ!!!」
サンジが悲鳴をあげる。
「や、や、やめやめっ!!さわんなああああああああ!!」
また搾る。
「だからそこはやめろって!!」
そして掌で亀頭をぐりぐりと捏ねまわして、サンジはおもわずギュッと目を閉ざした。
「気持ちいいの?」
オカマが背後から問いかける。
「おっぱいよりも気持ちいい?」
そういって、一度は放置した乳首をまたしても摘みあげた。
「…あっ!」
すっかり赤くなった耳朶をぺろりと舐め、
「違うわよね?おっぱいのが気持ちいいわよねぇ?いってやれば?亀頭責めとかマニアックなことしてんじゃねーわよこの変態っ!って。ねえ怒鳴ってやんなさいよ」
ほらほらと、充血した乳首をリズミカルに揉み、サンジは必死になって身を捩るだけで、変態とかどの口がいうかとツッコミいれることもままならず、仕方なく小さな声で訴えた。
「……やっ……な、んかしんねーが俺が悪かったんだよな…?」
厳つく大きな手は見た目から想像できない器用さで動いた。撫でたり搾ったりとずっと先を、そこだけを弄んでいる。それは気持ちいいというよりも、今まで味わったことのない、表現しようのない辛さと切なさだ。なのに乳首まで弄られ、いくら抵抗してもあれが辛くて辛くて、蹴ることもオロスこともできずにサンジはどうしていいか判らず、不本意ではあるが謝罪というものをしてみた。
「…あっ…やっ……、悪ぃ…、オカマをオカマ呼ばわりしてすまねぇ…」
とりあえず俺が悪かった、もしかすると俺が悪かったかもしれない、ならば謝ってもかまわないと不慣れな謝罪をするも、オカマたちは手を緩めるどころかゲラゲラ笑った挙句、
「ねぇ名前は?」
楽しそうな顔で名前を問いかけた。
「…え?…俺のか?」
「そうよぉ。アンタの爺さんの名前聞いてどうすんのよぉ」
サンジ、と自分の名前を教えると、
「サンジキュン」
頬にチュッとキスされ、
「サンジキュン」
語尾に真っ赤なハートを付けながら、
「サンジキュン、可愛いいわぁ」
周りにいたオカマ達にもチュッチュとキスされて、
「いいのよ謝らなくてもっ!!まっかせて!わたしたちが乙女にしてあげる!!サンジキュンを天国へ連れてってあげるわっ!」
地獄の間違いだろうと文句すら言えずに、シュッシュシュッシュと口を尖らせながらその手は高速で亀頭を捏ね、キュポンキュキュッポンと胸を摘み、
「…まっ、待って!や…、いやあああああああああああ!」
サンジは甲高く乙女な悲鳴をあげた。
4 泉の奥から湧きでるものを汲め
「…ま、待て…。ヤバイッ…」
声をからし、掠れ声でサンジが訴えた。
「…チクショー……、ションベン出る…」
喚きすぎてもう喉は痛いくらいで、なのにいくら叫ぼうと罵ろうと怒鳴ろうとオカマは一切手加減してくれず、辛くて辛くて亀頭は触られるのが我慢できないくらい辛いのに拘束され自由は利かず、痛いくらいに腫れあがった乳首はせつなさに疼き、もうわけがわからず身を捩るしかできない有様だ。そして何よりも問題は、尿意に似た感覚がどうにも抑えられなくなってきたことだった。
排泄したい。その間隔がだんだん短くなってきている。サンジはやめて欲しいと何度も訴えた。
「いいわよぉ。お漏らししちゃっても」
「……よ…くねぇよアホ……」
「ほらほらぁ」
さらに掌全体でぐりぐりとすっかり赤くなった先端を弄り倒し、
「…あっ、…ああ、もうっ!…二度と…もう二度と…てめぇらにゃ謝らねぇっ…!!」
「そんなのいいからぁ」
「…つうか、オロスッ…」
「ほらほらっ」
「…や…マジで…でる…、漏れるっ…、嫌だっ…!」
もう嫌だもう駄目だと何度も髪を振りつつ、甲高い呻き声とともにサンジの身体はビクビクっと何度も震え、体液を放出しつつ、オカマの大きな手が赤く敏感になったものをさらに搾りあげると、腹と腰が痙攣した。刺激を受けるたびにすっかり赤くなった先端から透明なものが迸る。
「…っ、はっ…も…やっ…」
ゼイゼイ喉で喘いでいると、
「あっらぁ…」
オカマの口から小さな呟きがぽつんと。
「あららあぁ」
ぽつん。
「潮よね?」
「吹いたわぁ」
「初めてなのに」
「潮吹きしたわこの子」
ぽつんぽつんと、オカマたちの呟きが小波のように広がっていった。
「…え?塩がなんだって…?」
聞きなおすとサンジの汗ばんだ鼻先を摘んで、「大丈夫。心配しないで」ニッと微笑みかけてから「どう?気持ちよかった?」逆に問いかけてきた。
「……気持ちいいというか無茶苦茶辛いというか…。でも気持ち良か…、じゃなくて出ちまったけど………小便だよ…な?」
「んふふ、まあ最初はそんなもんでしょ」
大きな顔を見合わせオカマたちは楽しそうにクスクス笑うと、「ほら」と放ったばかりのさらりとした液体を顔面につきつけた。それは無色透明で不思議と臭いがない。そのまま手をサンジの胸に擦りつけると、あからさまなほど邪悪な顔で笑った。
「さあ、これからが本番よっ」
「…本番?」
「さささ、あんよをもっと広げてみようかぁ」
「…あ…え?」
呆然とするサンジを前にして、
「よしきた、今度こそわたしの番ね」
屈強な筋肉をピクピクさせ、指をボキボキ鳴らしながら一際体格のいいオカマが出てきた。見るからに筋肉ムキムキな体育会系だ。でもオカマである。そして彼女は極太の親指を、グッと自慢げに前に突き出すと、ニッと笑った。
「乙女のツボは」
嫌がるサンジの脚を皆で大きく割いて、
「秘密の花園おおおおお!」
周りでオカマたちが掛け声をかけた。両脚を高く持ち上げ、
「秘密の蕾は」
高く浮き上がった腰と、吐き出された体液で濡れた陰部は余すとこなく曝け出され、
「乙女の泉いいいいい!」
盛大なオカマの声がそろう。グッと突き出されたオカマの太い親指が、すべて剥き出しになった陰嚢の下にググッと押し当てられると、
「いやああああああああああ!」
サンジがまた乙女な悲鳴をあげた。
5 知るがいい。その前にあるのは開かれた扉である
浮き上がった腰と、大きくMの字に開かれた両脚。
抵抗しようにも相変わらず下半身はピクリとも動かない。ただ、
「…っ、あ……」
会陰を上から下へと執拗に押され、そのアナルを責められているような感覚に、サンジは無意識で腰を揺らした。感じたくないのに何からなにまで自由にならない。
「ちょっと、この子ってばもう感じてるわ」
「サンジキュン、もしや趣味は風俗?会陰や前立腺マッサージされるの好き?」
首を左右に振ってそれを否定した。風俗はあまり縁がない場所だし、アナルセックスはするものの前立腺マッサージそのものはよくわからない。
「あっらー、じゃもうとっくに開発されちゃってるわけぇ?」
「んまあ。もしかするとお尻だけでイケル子?」
「かも」
「あらやだ」
「誰に仕込まれちゃたのかしら」
「あらやだ」
「仕事が早く済んじゃうわね」
「だわね」
「残念だわね」
そういいつつ、また顔を見合わせクスクス笑って、
「わたし達が全力で、サンジキュンを何処に出しても恥ずかしくない、三国一の、立派な乙女に仕上げてみせる!」
まかせてっ!と、爛々と輝く瞳にぐるっと囲まれ、サンジの目から涙がポロリと零れ落ち、それを隠すようにとっさに横を向いてオカマの胸に顔を埋めた。
6 乙女の滴を我の手に
金色の髪を振り、サンジが顎を仰け反らせると、まわりを取巻くオカマのひとりがボソッと呟いた。
「んまー…」
「これまた…」
別のオカマの口もあんぐりと開いている。
「ピンクピンク…?」
会陰をギュッギュと押されるたびに顔から胸が色づき、そして震える腰と、
「なんちゅう色気…」
その様にオカマたちまでポッと頬を赤らめ、
「見てるほうが恥ずかしくなるわぁ…」
サンジキュン色気ありすぎーと口々に文句をいった。
好き勝手いわれ、いくら言い返したくてもサンジには反論する余裕がなかった。肉襞の向こうで感じるのはいつもとは違う感覚だ。気持ちは良いが、もどかしい。たとえるならば、痒いところは掻いてもらえず、その周りを掻かれているような、そんなもどかしさについ腰が動いてしまう。
我慢しても歯を食いしばっても、息が喘ぎとなって唇から零れる。
あまりの情けなさに涙まで零れそうになった。
会陰を押される切なさは身体を震わせ、喘ぐ喉をオカマが優しく愛撫して、オカマの気まぐれな指はいつまでも乳首を弄び、サンジの唇からは罵りではなく甘い息が漏れている。
「…っ、もっ…」
のっぴきならない状況にサンジは呻いた。
かなり屈辱的ではあるが、ここで射精さえすれば全てが終わるのか、この地獄の責苦から逃れられるのか、朦朧とした頭でいろいろ考えた。
するとその時、周りの中から一際鼻息の荒いオカマが出てきて、
「…もうダメ。あたし、もうもうもうっ…、我慢できないっ!!!」
仰向けになったままのサンジの前で仁王のように立ちはだかった。
「ちょっとおおおおおおお!アンタ邪魔よ!」
「そうよお、もう少しでイクのに!我慢しなさいよっ!」
「バカ?ねぇ、バカでしょ?みんなも我慢してんでしょうが!!」
「それにアンタ、ネコの3番じゃなかった?くじ引きしたわよね?3番ってネコでビリでしょ!」
「そうよっ!ちなみにわたしはオトコの7番。サンジキュンに男心が擽られるのかしら、今回はオトコの希望が多いからもしかすると順番回ってこないかもぉ。もちろん前と後ろの同時責めはアリだけど順番守ってよねっ!つうかやっぱアンタ邪魔だわあああ!」
激しいブーイングを無視して、そのオカマはショッキングピンクのドレスの裾を握って恥ずかしそうに頬を赤らめ、
「…我慢なんてものはさっきトイレでブリブリッと流しちまったわ。悪かったわね。乙女はね、ニューカマーは我慢なんてしないのよっ!だってだって…」
体格のいい身体を捩り、くねくねと悩ましげに身をくねらせ、
「だってわたし、今…、今のサンジキュンが欲しいの!身体が疼くんですもの!彼のすべてをわたしが、わたしが身体で受け止めてあげたいの…!」
キラキラと輝く涙を流した。
それを見たオカマたちが、
「…まあこの子ったら」
「そうね、その純粋さこそが乙女の証だったわね…」
「感動だわ…」
そして件のオカマがお姫さまのようにピンク色のスカートを両手でたくし上げると、サンジの顔からさっと血の気が引いた。
「…いや、ちょ、ちょっと、待っ…」
必死で首を左右に振った。
嫌すぎる。
オトコの7番とかネコの3番とか、不安に胸がざわつく言葉や、そしてたくし上げられたスカートと、その意味がもつ恐怖にサンジは必死で身を捩り、全身全霊でそれを激しく拒絶した。
見ず知らずのオカマに挿れられるのはもちろん嫌だが、何が楽しくてオカマのオカマを掘らなければならないのか。
自らパンツを脱ぎ捨て、大きく広がった彼女の鼻穴から吹き出る息はとてつもなく荒い。
「どっこいしょー」と大股広げて跨れ、そして力士のようなごつい腰を降ろそうとするのを見て、
「うわあああああああああああっ!」
サンジが悲痛な叫び声をあげた。オカマに責められ暢気に喘いでる場合ではない。まさに一大事だ。
だがいくら大声出しても、
「やめんかボケえええええ!!何でてめぇの汚いケツなんかに…、腐れ落ちたらどーーーしてくれる!!!!」
どれだけ嫌がっても、
「やめやめやめっ!!オロスオロス、ぜーーーってぇオロス!!!!」
視界がじわっと涙で滲んでしまっても、
「…ちょっと待て……なぁ…待ってくださいって……だからもう萎えてるって……」
それでもどんどん腰は降りてきて、「はいはいはいっ!加速するわよおお!景気よくいこうかあ!たっぷり出してねえ!!」と体育会系なオカマは掛け声と共に休むことなく会陰を押し続け、萎えるどころか今にも爆発しそうで、「後でスイーツドレス着せてあげるわねサンジキュン」と真っ赤な唇で頬にキスされ、もうダメだとギュッと瞑った眼から涙がポロリと零れ、恐怖に引き攣ったサンジの唇から、
「……きゃ」
最後、実に乙女乙女した、小さな悲鳴が漏れた。
7 悪意の存在しない足枷
「わああああああああああ!!!!!」
大きな悲鳴だ。声の大きさに驚き、サンジは飛び起きた。
見上げれば自分の部屋で、そこに見えるのはいつもの天井で、でもまだ心臓がバクバクバク鳴りっぱなしで、しかもぐっしょりと寝汗までかいている。全力疾走した直後のような身体のだるさと息切れだ。
「どうした?うなされてたぞ」
声がした。
「…ぁ…え?」
「なんだ、寝惚けてんのか」
ゾロがサンジを見た。
「…あ、あ、あっぶねーーーーーー!ギリギリじゃねぇかチクショーーーーー!!」
また叫ぶと、顔を両手ですっぽり覆って、でも夢でよかった、さすがにもうダメかと、死ぬかと思ったとサンジが繰り返し呟いた。
やはり寝惚けているのか、ゾロはそう呟くとソファにもたれかかり、また本に視線を戻した。彼は気づけばよく本を開いているが、別に読んでいるわけではない。ただ眺めるのが趣味だ。
そして脚をカーペットで寝ているサンジの上で組みなおした。フットチェアのように、まるで重石のようにゾロの両脚がサンジの脚に置かれてある。
「……あっ……」
それを見たサンジが上半身を起こし、
「…あ、脚が」
「何が?」
「何がじゃ…」
そして怒鳴った。金髪がぶわっと天にむかって逆立ち、鬼神に負けじとばかりに怒る。
「だああああああああ!!!自分がなにしたかしんねぇーーだろっ!!!てめぇのせいで俺は蹴ることも出来なかったんだぞっ!!」
「はぁ?」
もちろんゾロはまったく訳がわからない。
「いいから顔でも洗ってこい」
さも面倒そうな返事をして、また本を眺め、
「うるせぇ!俺がどんな酷い目にあったか…。もう地獄だ地獄!やられっぱだっ!負け負けだぞコンチクショー!おもいっくそトラウマになるわああああっ!!!」
また怒鳴るのを聞き、
「何が?」
ゾロの眉がピクッと上がった。
「何がやられっぱだ?」
8 いざ、天空へと勇者は進む
サンジのマンションの前で、ウソップは立ち止まった。
ふうと息を吐き、呼吸を整える。緩やかな上り坂ももう終わりだ。後はエレベーターが自動的に運んでくれるだけだ。
ウソップは土産のプリンを手に、エントランスへと向かった。
9 夢の名残、あるいはその存在の確認
「…ほほう。結局オカマどもに好き勝手されちまったというわけだな」
サンジがかいつまんで要点だけを話すと、ゾロが忌々しげに舌打ちした。
もろに不機嫌そうな表情で、眺めていた本を乱暴に床に放り投げ、
「で、まだ勃ってんのか?」
サンジを睨む。
「え?」
「チッ。てめぇは耳まで相当悪い。だから、夢でオカマにさんざ玩ばれ、リアルで勃っちまったのかって聞いてんだ」
「は?なにをそんなバカな」
曖昧な返事のままサンジの視線はキッチンへと流れ、
「あっそうだ、そういやそろそろウソップが来るんだ。お湯を沸かさねぇと」
立ち上がったところを、その股間に向かって真っ直ぐにゾロの手が伸び、ギリギリのところでサンジがかわした。
「あっぶねーなっ!勝手に人のを触わんじゃねぇってっ!」
「シャツで隠れちまってるが、それ…」
まだ勃ってるだろうとゾロが下から睨んだ。かなりするどい視線だ。
「だったらなんだ?」
サンジが冷たい目で見下ろした。
あんな悪夢にうなされたのは、この男が自分の上に足を乗せていたからに違いない。勝手に足置きがわりにされ、おかげで夢の中で抵抗もできずオカマにされ放題され、それもこれもみんなこの馬鹿の仕業かと、考えれば考えるほど怒りで頭がクリアになってくる。
夢とはいえ執拗に急所ばかり責められ、それで自分が勃起したから、だからそれがなんだと倍にして睨み返した。
「よくわかった」
そう返事するなりゾロも立ち上がり、並んだ二人は火花が散るほど激しく睨みあった。
「へぇ、何がわかった?」
「これからもっと徹底する」
「会話になってねーぞボケっ」
すると、
「てめぇのことがてめぇでわからないなら俺が説明してやる。勝手に発情して欲求不満になったからと、いつもいつもいかがわしい夢ばっかみやがるてめぇがオオボケだ」
「発情?欲求不満?」
サンジが笑った。
ゲラゲラゲラゲラ笑いながら、
「相変わらず安直な思考回路で、いっそ感心するというか、呆れ返るといったらいいか。淫夢は全て欲求不満か?わかりやすくていいなおい?」
鼻で哂うと、ゾロが獰猛な笑いを浮かべた。
「ふん。難しく考える必要はねぇ。所詮はてめぇの夢だ。そして考えてるだけじゃ結論はでねぇのも確かだ。ならば」
と、ゾロは指をボキボキ鳴らした。
「俺が定期的に搾りとって、それでもそんな夢を見るのかどうか試してみればいい」
サンジがきょとんとした目をした。
「搾る?俺のを?」
「そうだ」
「全てにおいて短絡的にしか物事が考えらんねぇ、それは長所か欠点か?どっちだ?」
「ほっとけ。てめぇの女相手のマゾ全開な寝言も多少なら我慢できるが、オカマ相手とかなるともうわけがわからん。うんざりだ。無理やりされてぇなら俺がしてやる。ケツだせこら」
「出せといわれて素直に出すバカがどこにいる。嫌なら耳でも塞いでろクソが」
「いや」
ゾロがすっと腕を伸ばした。
「意外と効果があんじゃねぇかと思う。手間はかかるが。会うたび。徹底的に」
搾りあげるとゾロは差し出した手を、そのなにも置かれていないその掌をサンジの前で縦にして、ギュッと強く握り締めた。
「レモンじゃあるまいし…」
サンジが口もとのタバコを灰皿で消し、
「そんな手で搾られたら俺のが潰れちまう。タマは鍛えようがねぇ」
左足がゆらりと上がって、
「心配すんな。潰しやしねぇ。だが」
一滴残らず。そういうなりゾロがグッと腰を落とし、二人は青く火花する視線を逸らさないまま戦闘態勢に入った。
10.勇者なるもの。扉を開けるためには
ウソップは元来慎重な性格である。
ガキの頃からいままでやんちゃなことは沢山してきたが、だからと無謀なことを自ら好んでするほうではない。根は臆病だといってもいいだろう。
無鉄砲で大雑把な友人達に恵まれ、さんざ酷い目に遭ってようやく勇気というものも持てるようにはなったが、同時に危険を察知する能力も研ぎ澄まされてきた。
サンジの部屋の前で、ウソップは一度インターホンに置いた指を引っ込めた。
妙な胸騒ぎがする。
まだまだ陽も高い。いい天気だ。青空でしかもロウバイだ。自分が今日行くことは前から決まっていたことだ。念のために朝にもメールしたではないか。サンジからレスもあった。いくら恥知らずな奴らとはいえ、さすがにいかがわしい行為などしてないだろう。
いや。そもそも、いま自分が感じてるのはそんな危険ではないのだ。
なんといっていいのか。
ドアノブに手を置いてから放し、ウソップは考えた。
もしや自分の来訪は知らせずに、まずはそっと中の様子を伺ったほうがいいかもしれない。ならば逃げるのも容易だ。ウソップは決断した。
扉の向こうに剣呑な空気を感じる。上手く説明できないが、おそらく性格と経験で培われたもの、勘とか虫の知らせとかそういったものだとしかいいようがない。
そして扉をそっと開けた。
僅かな隙間。
ゆっくりと慎重に扉を開くその一瞬、数センチの扉がいきなり全開になって、得体のしれない物体が光よりも速く顔面めがけて飛んできた。その扉の向こうに見えたものは何なのか、判断する時間がウソップにはなかった。
それがサンジの足裏だとわかったのは5分後だ。
逃げる時間などコンマ1秒もなく、気がすうっと遠のくなかで、プリンが手から離れ何処かに吹っ飛んでいくのをウソップは感じた。
11.人生とはかくも厳しいのである
「いいかウソップ早まるな」
サンジがウソップにカップを手渡した。淹れたての紅茶である。
「確かに俺の強靭な脚が原因でお前の鼻は負傷した。が、だからと俺だけを恨むのはおおいなる間違いだ。恨むならマリモを恨め。気が済むまでとことん恨め。遠慮はいらねぇ」
そういってウソップの紅茶にミルクをいれると、そこへゾロが戻ってきた。
「向こうの駐車場までプリンが吹っ飛んでた。2匹の野良猫が舐めてる」
見たままの報告をした後、「俺が恨まれる理由を教えろ」と、サンジに訊きながら隣に腰掛け、
「ウソップがてめぇと友達やめてぇとさ」
気持ちはわからないでもないと、カップを手渡しながらサンジが返事をした。
「俺と?嘘こけ。ウソップが真っ先に友達やめたいのはてめぇだろ」
「いいや。てめぇとだって聞いた」
フンとゾロは大きく鼻を鳴らし、
「いいのか?ウソップに友達やめられたら、てめぇは友達が全然いなくなっちまうんじゃねぇのか?」
大変だなとサンジを見た。いつものことながら話をまともに聞いていない。
そしてサンジが怒鳴った。
「だから俺じゃなくてめぇだって!!!アホかっ!俺にだって他にも友達くれぇいるわ!バカにすんな!」
「いるのか?」
意外そうな顔をして、
「あ、あれか?てめぇのこと『若旦那ー』とか呼んでるあのヘンなのか?お前の友人関係に口出すのもなんだが友達は選んだほうがいい。あれはちっとアレだろ」
ゾロは頭の横で指をクルクル回し、そしてパッと手を大きく開いた。
「あんなバカ友達じゃねぇ!」
サンジは目は三角になり、怒りのあまりか顔まで赤い。
「じゃ他に友達って、あ、パティか?」
「パティはただの同僚!いっとくがカルネも友達じゃねぇぞ!黙れバカ!ふざけんなっ!!」
ならば誰だとさらにゾロに問われて、サンジはルフィの名を挙げた。
「そういやそうだな」
納得した顔でゾロが頷く。ルフィはゾロの友人でもある。
「奴とも付き合い長ぇからな。それと後は」
サンジが思案げな顔で、
「マリモ?」
そういって微かに首を傾げた。何故か仕草だけは妙に可愛い。
「俺?」
ゾロが驚いた顔でサンジを見た。
「いや」
すぐに自分の台詞を否定して、
「やっぱ、てめぇが友達とかありえねぇ。たいせつなものが汚れる」
スパーと煙草をふかす。その目には可愛げの欠片すらなく、そしてゾロの目の色が変わった。
「何で俺が友達…、じゃなくて、友達とか関係なくすべてにおいて俺が頂点にきまったんだろうがっ!訂正しろ!!」
「頂点とかわけがわかんねぇ。ただわかってることは、薄汚ねぇことばっか考える奴なんざ友達の足元にも及ばねぇというか」
ドブ川のゾウリムシ以下だとそれは憎々しげな表情だ。
「ボケッ。薄汚ねぇ願望を持つ奴にゃ、それなりの対応しなきゃなんねぇんだ。大人だから」
しょうがなくてやるんだと、挑戦的に指をボキボキ鳴らした。
「ドアホッ!!たかが夢に大人気ねぇこと考えてんのはてめぇだぞっ!」
「しつけぇな!俺にそんなことをさせようとしてんのはてめぇだっ!誰が好き好んでするか!!」
「俺ァ望んでねぇ!」
「だったらあんな夢は見ねぇだろっ!」
「意思や願望と無関係の夢も山のようにあったろうさ!クソが!もういい、てめぇにゃ今後一切夢の話はしねぇ!」
「ざけんな!それを本末転倒というんだ!」
「本末転倒の意味がわかってんのかボケエエエエ!!」
サンジが血相変えて立ち上がり、同じくゾロが仁王の如く立つと二人の周りからメラメラと炎があがった。
「……夢?」
くの字に曲がった鼻をタオルで冷しながらウソップが呟いた。
サンジがどんな夢をみたのか、もちろんウソップは知らない。ゾロの怒り具合を考えるとそんなものは知りたくないし、絶対に知ってはいけないのだと心に誓ってもいいくらいだ。
二人の喧嘩が熱を帯びてきた。
「クソッタレがああああ!」
サンジが喚き、そしてゾロがその胸倉を掴み、
「うるせぇ!やられ放題にやられやがって、てめぇもオカマかっ!!」
「誰がオカマだああああああ!!!」
二人して血相を変えて取っ組み合いの喧嘩をしている。
「……オカマ?」
また小さく呟いて、ウソップはふうーーーーーとそれは長いため息を吐きだした。
高校時代から数えると、なんだかんだといいつつも、この二人との付き合いもそろそろ10年以上になろうとしている。
その歳月にはいろいろなことがあった。酷い目に遭ったこともたくさんある。そういや鼻に鍋ごと熱いおじやをぶっ掛けられたこともあったと、ウソップは遠い目をした。
そんな彼の目の前で、
「ウソップがきてんだぞっ!なんでてめぇなんざと喧嘩しなきゃなんねぇんだ!」
またサンジが喚き、ゾロを蹴って蹴って蹴り倒し、
「だからウソップはてめぇと友達やめてぇんだろうさ!俺だって御免だこの癇癪持ちがっ!」
するとゾロが怒鳴り、拳でサンジをタコ殴りにぶん殴って、
「ほっとけっ!思う通りにならないのなんざ夢だけで充分だ!誰がてめぇの好きにさせるかあああああ!バカを三枚にオロスから待ってろウソップ!!」
そしてウソップがそれはそれは切ないため息をついた。
ウソップがボソッと呟く。
「…どっちと友達やめたいとかいったつもりはねぇ。できることならば、てめぇらと友達やめたいと俺はいったんだ…。つうか、お前らとまともに友達できるのなんか俺かルフィくらいしかいないと思うんだが、わかってんのか…?」
鼻のタオルを自分で絞って、
「…大切にしろよなぁ…」
また冷して、
「…ルフィはともかく、俺は生ものなんだからさぁ…。叩くと普通に傷むんだって…。お前らと一緒にすんな…」
もっと労われと呟いた。
目の前では髪を鷲づかみにしたり、殴りかかったり目にも止まらぬ速さで蹴り合ったりと仲が良いんだか悪いのだかわからない喧嘩が続き、そしてウソップのぴるぴるぴると長い息でタオルの端が頼りなげにふらふらふらふら揺れたのであった。
END
※ごめーーーんね! 2011/01.31