海賊。2年後設定
時間軸としては再会直後あたりです。
ゾロサンエロをベースに、カマバッカのキャンディーズ達も加わり、全体的にえげつない仕上がりになってます。
総受けです。輪姦あります、浣腸あります。何がどうとは書かきませんが、ご注意ください。
逆行による改善の試み
あまりに小さな声だったので、ゾロはともすれば聞き逃すところだった。
「……チクショー」
あるいは、
「……クソが」
と、大きな枕を両腕で抱え、そこに顔を突っ伏したまま、サンジが幾度も呪詛のごとく呟く。どんな表情かは見ることができず、その言葉のほとんどが、枕に吸い込まれているようだ。
ゾロは身体を起こし、背後から挿入していたものを抜き、
「おい、仰向けになれ」
半ば強引に体位を変えた。
柔軟なサンジの体は仰向けになって脚を上げてもほとんど腰が浮かない。
「正面からメンチ切ってやるのも久しぶりだ」
サンジは満更でもなさそうにニッと笑い、
「ボケ、やりながらガンつけてくんのは今も昔もてめぇぐらいだ」
呆れたようにゾロが苦笑いし、またゆっくりと腰を沈めた。
サンジの喘ぎが短くなっていく。
無意識か、昂ぶる自分のものに触れようとするその手を、その手首を握り、まるで拘束するかのように頭の上へと持ち上げ顔を寄せ、その耳元でゾロが囁いた。
「…てめぇ、どこのどいつとやってやがった?」
99のバイタルレシピ。
それをすべて手に入れるまでも道程は並大抵のものではなかった。
1回で師範からレシピを得られるとは限らず、ボロ敗けすればダメージを負った状態で有無を言わさずにピンクのスイーツドレスを着せられ、オカマ達から地獄と紙一重といっても過言でない行為をされるのである。
「返事しろ」
ゾロがサンジを睨んだ。
「…前よりなんか変わったか?」
「髭を増やそうが髪型を変えようがてめぇの馬鹿は変わらん。こうやっても別に変わってねぇようだが、バックからやった時にわかった。誰にやられてた?」
すると、まるで巨大ゲジゲジでも思い出したかのように、
「誰って、オカマ?」
盛大に顔を歪めた。
◆
ズタボロになったサンジをカマバッカのキャンディーズが取り囲んだ。
「さあサンジきゅん、またドレスよぉ。そんなばっちい服は脱ぎましょうね、はいはい、さっさと、とっとと」
あっという間に毟り取られ、電光石火でピンク色のドレスを着せ、
「んんまああああ!!!!」
「可愛いわっ!!!」
「乙女ねっ!!」
そのドレスの裾を持ち上げ、幾重にもフリルのついたパンツにオカマが手をかけた。
「ねぇ、すぐに脱がせるのに、なんでわざわざパンツはかせるわけぇ?」
オカマの一人が首を傾げた。
「馬鹿ね、脱がせるためにパンツをはかせるのっ」
「そうよぉ、過程が大切なんじゃないのよぉ」
「わびさびってやつかしらね」
オホホホホホーーーと高らかに笑った。
「んまっ、こんなに弱ってるくせに抵抗するなんて…」
どんなに変なパンツでも、脱がされるのはお気に召さないようだ。サンジの力ない抵抗を遮り、
「なんって、健気なのかしらっ!!!」
感極まったのかフリルパンツをずぼっとはぎ取り「情緒がないわぁ」「脱がせ方が無粋だわぁ」周りから一斉にブーイングがわいた。
腰を持ち上げ、尻を高く突き出すような形で、背後からキャンディーズに代わる代わる犯された。
5人目で「…もう…駄目…だっ」そう訴えるサンジのペニスを背後からぎゅっと握り、
「やだっ、ちょっとふにゃてるじゃないのよぉ」
そしておもむろにそれを扱き、
「サンジきゅんはお尻でいける良い子だけど、そう何回もだとこっちも弄ってあげなきゃさすがに無理かもね」
そういって前と後ろを同時に責められ、喘ぎとも悲鳴ともつかない声で、サンジはその後2回達した。
◆
「オカマ?」ゾロまで顔を顰め、
「何やってんだ、この馬鹿は」そういってまた体位をバックへと戻した。
ベッドへ身体を水平におき、サンジの腰部分を掌で強く押し、反動で浮き上がった尻を割って挿入した。
勃起したままの股間がマットで刺激され、前と後ろを同時に責められている形だ。
「…ったく、オカマなんぞに、この大馬鹿が…」
「…いや、ありゃ…無理」
「ボケッ、てめぇがヘタレだからだ」
「…マジで、いくらてめぇでも…もう無理、全然無理…」
サンジが喘ぎながら訴える。
特に最初の頃はやられっぱなしだった。レシピを得るために闘い、そして敗け、ボロボロになる状態にまでなるのを待って、倒れたとたんハイエナのごとく襲われるのである。
それも一人二人ではない。
オカマが束になって、嬉々としてやってくる。
抵抗もできないほど傷ついた体を丸太のように担ぎ上げられ、そこらの手近な小屋へと運ばれ、後はスイーツドレスから失神まで一気にフルコースだ。
ただ半殺しにされる方が100倍マシだ。何度そう思ったかわからない。
強く押し付けられた腰がシーツに擦れ、腹を深くえぐられると、すぐに大きな波がサンジを呑み込もうとした。
シーツを強く鷲掴みにし、短い喘ぎが喉からほとばしる。
「この馬鹿が馬鹿めが」背後から何度も罵られ、
「…クソがっ、後で覚えてろ」憎まれ口を叩くも、まるでいきっ放しのように腰の震えが止まらない。
そのままゾロは目の前の腰を持ち上げ、それを自らの膝に置き、カエルのように大きく脚を割った状態で、背後から挿入したまま自分の股間と密着させた。
「……こんな変なかっこさせやがって。ちょっと合わねぇ間に変態に磨きかけやがった…」
さすがにサンジが文句を言った。
上半身を下げ、膝の上に尻を乗ったまま脚を広げて、結合部分はおそらくゾロから近い位置で丸見えのはずだ。今更だが、かなり居た堪れない体勢である。
体を起こそうとしたら「そのままだ」と、起き上がれないようサンジの両腕を後ろでにして、抜けないよう膝で抑えた。
サンジの脳内でまたカマバッカでの記憶がフラッシュバックした。
◆
カマバッカのキャンディーズたちは何故か後背位を好んだ。
両腕を縛り、両脚を広げたまま拘束し、ぐったりした体で腰だけを持ち上げ、失神寸前のサンジをオカマがいたぶる。
「ほら」
バックから挿入したものを全部抜き、すぐに根元までググッと挿入して、
「ほらほら」
そしてまたズボッと抜き、
「ね?」
それを繰り返しながら楽しそうに腰を振り、
「すごいわぁ、サンジきゅん」
真っ赤な口を大きく開け、オカマがニタニタ笑う。
「もう何人に何回もやられてんのに拡がったままじゃないのよー。赤くはなってるけどぉ、内臓まる見えじゃないの、ちゃんとキュッてすぐに窄まるの。ね?見た?」
廻りにいるオカマ達まで楽しそうだ。
「彼って感じるとあそこがきゅんきゅん締まるのよねっ」
「そうそう、まるで搾り取られるみたいっ」
「いやん、あたすまでキュンキュンしちゃう」
「あんたはガバガバじゃないのよぉ」
「心がキュンキュンするのよっ!!失礼ねっ!!」
「んまっ」
「間違えて悪かったわ」
ガハハハハーと大口開けて笑う様は、地獄絵図にとてもよく似ていた。
「いつか彼にバラを咲かせてあげることができるかしら…」、紫色のドレスを着たオカマが呟いた。
「この真っ白なお尻に、バラを?」
「真っ赤なバラを?」
「んまああああああああ!!!」
「ステキだわっ!!」
「あたすたちも頑張らないと!!」
「頑張らないとねっ!!」
「そうね!!」
「頑張るのよっ!!」
キャンディーズが一斉に鼻息を荒めた。
バラとはなにか、彼女らが何を頑張るのか理解できず、訊く気にももなれず、そしてその10分後、サンジは完全に気を失った。
◆
思い出せば思い出すほど、たまらなく腹が立つ。
「……クソヤローがっ…」
すると、
「何がだ?」
背後から低い声が響いた。
「誰がクソヤローだ?オカマにケツほじられて、なにやってやがんだこの大馬鹿がっ」
いうなり圧し掛かり、ゾロが激しく動いた。サンジの喉から苦痛混じりの呻き声が漏れる。
普段は人一倍鈍いくせに、変なところだけ勘がいいから始末が悪い。
ふと訊いてみた。
「おい、バラってなんだ?」
「バラ?」
「赤いバラの花?そんなの俺の尻にねぇよな?」
ゾロは目の前の尻をまじまじと見た。
アヌスには自分のものが入っている。広がった襞は赤くなっていて、薔薇色といえばそうなのかもしれないが、バラの花ではない気がする。もしや腹の中にあるかと思い、確認するためにそれを抜こうとして、ずずっとそれが抜ける寸前、
「あ、バカ!抜くなっ!!!」
サンジが怒鳴った。
カマバッカをまた思い出してしまうではないか。
すると、
「…この…、大馬鹿がっ」
勘違いしたままゾロが低く唸り、両手で尻を鷲づかみにし、さらに肉をひらいて赤くなった孔をひろげ、その奥を突いた。角度的には腹側、前立腺の奥にある精嚢からさらにもう少し奥、かなり深い部分だ。
ストロークを短くし、激しくも小刻みな動きで、
「あ、あっ、ああっ!!」
緊張し堅くなった尻を開いたまま、さらにえぐり続けると臀部を痙攣させ、体を震わせ、
「――――――っ!!!!」
突かれる度にサンジが達した。
ルフィに誘われコックとしてこの船に乗り、仲間の中で一番気の合わない男と何故かこういう関係になり、数をこなすうちに自然に体が覚えてしまった。
ペニスの刺激や、前立腺を刺激されるのとも違う、腸の奥の方がまるで電気が溜まったかのように電流が走り、痺れ、どうしようもないくらい感じてしまう。
カマバッカでは忘れていたもの、久しぶりにその感覚を思い出した。
また仰向けに体位を変える。
今さっき達したばかりなのに、奥を突かれるとまたすぐに腰が震えるくらいの快感が襲ってくる。
「…っ」
すぐに呑みこまれまいと歯を食いしばり、ぎゅっと目を閉じた。これはその当時からの習慣だ。
すると、
「お前、なんでそんな辛そうなツラする?」
正面から、少し体を離したままの状態で、ゾロが問いかけた。
「前からそうだったろ?そんなに…」
その言葉と途中で遮り、サンジが小さく舌打ちした。
「…黙れ、気持ち良すぎだ、踏ん張ってねぇとすぐにもっていかれちまう…」
「……あ?」
予想外の返事にゾロが一瞬目を見開き、そして、
「…てめぇ…さっきから、この野郎…」、眉間に深く皺をよせ、何故か額を少し赤くして、
「そういうのは早くいえ、ボケッ」覆いかぶさるように圧し掛かった。
赤らめたのが頬でなくて良かった、サンジはふと思った。ただ単にキモチワルイからである。
「…いいか?」
それから5分後のこと、このまま中に出してもいいかとゾロが訊いた。
「…しばらくまともに出してねぇ。溜まってるかもしれん」
「しゃーねぇ…」とサンジが呟き、「溢れさすんじゃねぇぞ」冗談交じりの返事をしたら、また脳内におぞましい記憶がよみがえった。
◆
「…っ、無理だ、もう…」
やめろとサンジが何度も訴えた。
「なんの、もう1本!ここが我慢のしどころよっ!」
真っ赤な口でニィーーっと笑い、手にした大きな注射器のようなものの先端を襞を割って入れるや、サンジの喉から苦痛混じりの呻き声が漏れた。
その日着せられたのは、白地に大きな黒の斑点のある短めのベビードレスだった。首には太めの皮のチョーカー、そこには金属でできたカウベルがついている。ようするに牛のコスプレだ。
両手を縛られ手首を上から吊られ、無理に上半身を起こされた状態で、床にひざまずき、脚は開かれ固定された。形としては四つん這いに近い形である。
「ちょっと、だんだんミルクの出が悪くなってるわよぉ」
「あんたの搾り方が悪いんじゃないの?ちょっとあちしに貸してごらんなさい」
「…そんなこといって、あんた直呑みする気でしょ」
するとそのオカマはバチンと大きなウインクをして、恐るべき素早さでサンジの股間めがけてスライディングした。
半勃のそれを下から大きな口で咥え、音を立てながらさも美味しそうにそれを吸い上げる。
「じゅるじゅる音なんか立てて…」
「下品だわぁ」
「サンジきゅん出しちゃだめよ」
「頑張るのよ」
「ふぁいっとォ」
と、廻りから力が抜けた応援をされても、
「っ…!!」
膝や腰ががくがく震えた。
「もうそろそろかしら?」
サンジの喉からか弱い喘ぎが漏れはじめたのをみて、アナルに埋め込まれた黒いものに手をかけ、股間の昂ぶりにあわせ、
「さあ、行くわよーー!!」
ストッパーを抜き、オカマ達が楽しそうに叫んだ。
「ミルク発射ーーーーーっ!!!」
白い液体が勢いよくほとばしっていった。
「美味しいんだけど、薄かったわ。量も少なかったし」
件のオカマが花柄のハンカチで丁寧に口を拭い、
「…できれば濃厚な一番搾りを味わいたかったわねぇ…」
残念そうに呟いた。
「勝手に彼にフェラなんかして、なに贅沢ぬかしてんのかしら」
「そうよ」
「じゃあ次は私の番ね、同じく生搾りをいただくわっ!!」
「あらっ、じゃ、あたすは」
と、白い液体の入った太い注射器を手にして、
「ミルクの中でちゃぽちゃぽ遊んじゃおうかしら」
ヌタヌタと笑った。
脱力したままの尻を開き、また腸の中へゆっくりと大量の牛乳を注入する。
「サンジきゅん、下っ腹がぽっこりしてまるで妊婦さんみたい」
「それにしても最初よりだいぶ入るようになったわねぇ」
「もしかすると3リットルくらいいったかしら?」
「こんなに入るなんてすごいわぁ、肉体の神秘だわぁ」
「神秘というかぁ、ぶっちゃけ浣腸で腹パンなだけなんだけどぉ」
オカマがゲラゲラ笑う。
「あのね、あたすも彼にフェラしてもらいたいんだけど、大丈夫かしら?だいぶ弱ってるみたいだし、口に入れたらしゃぶってもらえるんじゃないかなぁと思って…」
ひと際巨大なオカマが腰をクネクネさせ、切なる願いを皆に訴えた。
すると周りは一斉に首を左右に振って、
「無理っ!」
「無謀よっ!!」
「そんな、いくら弱っててもライオンの口にちんぽ突っ込むみたいな」
「無茶なんてもんじゃないわ!」
「あんた、カマバッカ一の勇者!?」
何故か皆で股間を手で押さえ、顔を青ざめさせた。
今回、レシピを賭けた勝負に敗けたところをまた拉致され、どこぞに勝手に連れ込まれ、そこでまずされたのが浣腸だった。
最初の2回だけはトイレらしきところで排出させられ、その後は射精と同時にオカマ達の前で出さされた。
バケツを2つ用意して、牛の乳搾りのように手で精液を搾り取り、そしてもうひとつのバケツに腸から出た牛乳を入れる。
今度で5回目だ。
ギリギリと圧迫されるような腹の痛みに全身から脂汗が滲み、首に巻かれたカウベルががらんと間抜けな音を立てると、殺意に似た感情がふつふつとサンジから湧きあがった。
「……てめぇら」
半勃のままのペニスをオカマにしゃぶられ、
「…ぶっ…ころす」
じゅるじゅるじゅるじゅる湿っぽい音や、無理矢理に受ける刺激がうっとおしくてたまらず、
「…絶対…に」
ドレスの胸元を開け、何故か両の乳首に鈴のついたクリップを挟まれ、その小さくも凶暴な痛みに頭の芯がジンとなり、
「…ぜっ…」
何本も浣腸された状態のまま背後からオカマに犯され、
「……もう」
突かれるたびに液体の溢れる音が響き、「もっと締めてぇ、ミルク漏れちゃうぅ」剥き出しの尻をバシバシ叩かれ、
「……ぜ…絶対に」
腕も腹も胸も心も全部痛くて痛くて痛くて、その痛みに強引に快感が混じりこんで、もうわけがわからない状態で、サンジは心に強く誓った。
「…もう、絶対に…オカマになんざ…負けねぇ、何があろう…と」
自分の体は自分だけのもの、もしくはナミさんやロビンちゃん、またはレディのためのものであり、このような行為は己の許可なくして絶対に許されないことなのである、ましてやオカマなど言語道断なのだ、と。
朦朧とした頭でサンジは再認識したのである。
「ねぇ、さっきからなに一人でぶつぶついってるのぉ?」
うな垂れたままの顎を指先で持ち上げ、
「いっちゃう?またいっちゃうのサンジきゅん?そんな切ない顔しちゃって、やだ、泣いてる?」
オカマが楽しそうに両の乳首についた鈴をチリンチリンと弄び、強く引っ張りすぎたかクリップが弾け飛び、その痛みをトリガーにサンジが達し、短い悲鳴をあげそのまま意識がなくなった。
これを最後に、もうキャンディーズにやられることはなくなった。
それでもたまには敗けたり、怪我をすることはあった、だが、サンジは残された体力を振りしぼって空へと逃げた。
月歩をマスターしたのである。
そして同時にオカマ達がどこに潜んでいるかわかるよう、見聞色の覇気が使えるようになった。
◆
「…おい、何を考えてる?」
気づけばまたゾロが睨んでいた。
バカのくせに、なんでこんなことだけ察しがいいのか。
そんなゾロの首に正面から両腕を回し、
「…いいから、早く出せ。俺がいいといってるんだ」3連のピアスのついた耳元で、サンジが呟いた。
「……なにを偉そうに…バカのくせしやがって…」
そういって、ゾロは、腕に、全身に力を込めた。
絶対的な体力で荒ぶるものを全部叩き付ける。サンジはぎゅっと目を閉ざし、絡めた腕に力を込めた。
奥歯を食い縛るも、喉からどうにも止められない声が漏れ出る。悲鳴に似た喘ぎだ。
その瞬間ゾロが呼吸を止め、サンジの腹で熱いものがどくんと脈打ち、同時に彼も息を止めた。
何も考えられないくらい、頭の中がまっ白になった。
寝たまま煙草に火をつけ、大きく息を吐く。白い煙がゆらりとサンジの上に漂う。
「すぐに出さなくて大丈夫か?」
同じく、寝たままの姿勢でのゾロの問いに、
「後で出す」
軽く返事して、声の方向へと視線を向けた。
「だいぶ上書きできた」
「上書き?」
「膿はちゃんと出しておかねぇとな。後もうちょっとだ」
「?」
ゾロが首を傾げる。
「わかるように話せ。それじゃ、てめぇがオカマにやられたことしかわからん」
「うるせぇ、確かにそうだが、奴らにゃ世話にもなったぞ」
やられ放題にやられて失神し、なのに目が覚めればどんな傷だろうといつも癒えていた。脱がされたスーツと一緒に、ハートの形したピンク色の握り飯なんかが置かれてあったりする。地獄の中のちょっとだけいい話といった感じだ。
「ふん、シモの世話だろうが」
「黙れバカ」
「てめぇの説明が悪いからだ阿呆」
「それじゃ、馬鹿にもわかるように説明してやる」
「俺、お前、ここで、もう一戦。中出し可、まとめて出す」
わかるか?とゾロを見たら、噛みつきそうな目でサンジを睨み、唇から吸いかけの煙草をむしり取り、その上へと覆いかぶさった。
END
2015.05.29
サイト引越し記念SS